感動中国100 広東省の記事一覧
地域別 index
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第62回
自然の天窓から見える青空洞天仙境と英西峰林の村
広東省と言えば広州や深圳の摩天楼の大都会を思い浮かべるが実に広く多彩な地域である。総面積は約18万㎢なので九州の4.3倍の広さがあり常住人口も日本全体の人口に等しい。大都会から車で高速道路を1~3時間ほど走れば、感動中国100の第43回「丹霞山」で紹介した雲海に浮かぶ見事な岩峰の峰々や第40回「開平」で紹介した「開平望楼」を見ることができる。
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第43回
朝日に輝き雲海に浮かぶ岩峰丹霞山
山に登り日の出と雲海、そして雲の海に浮かぶ岩峰を見たいと思い丹霞山を訪れた。朝早くまっ暗な中、民宿を出発した。始発のロープウェイに乗ったが、何組か大きなカメラを持つ人達がいた。ロープウェイを降りるとグループは散り散りになった。夫々お気に入りの私の撮影スポットがあるようだ。日の出前、赤色砂礫岩の岩峰がまるで海に浮かぶ島々のように雲海に浮かんでいる。しばらくすると雲の上に少し太陽が顔を出すと赤い一筋の線が伸びて岩峰が輝き始めた。そして背後の山の紅葉もさらに赤く輝きはじめる。遠くには街の明かりが小さく見えている。
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第40回
華僑の故郷を訪ねて開平
1840年~1911年にかけて数百万人の中国人が米国など海外に渡り鉱山で金採掘や鉄道建設、農業に従事し、都会では貿易や飲食業などの仕事に就いた。アメリカ横断鉄道は広東省の江門から米国に渡った労働者の力により建設された。当時、彼らは“売猪仔”(子豚を売る)と呼ばれ、それは海外で苦役に就く中国人の血と涙と汗を象徴する言葉だった。広東省の珠江の西、江門市に県級市の開平がある。開平は“華僑の故郷”である。