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千年の古鎮と奇岩
INDEX
- 千年の古鎮と奇岩【芙蓉鎮】
- 千年の古鎮と奇岩2【紅石林】
湖南省の西北部の張家界から中西部の都市、懐化まで湖南省の西部を旅した。
湖南省の西、重慶市と貴州省の境の地を「湘西」と呼び、土家(トチャ)族や苗(ミャオ)族が暮らす。最初に訪れたのは張家界の南60㎞ほどにある土家王の千年古鎮、芙蓉鎮で湘西四大古鎮の一つである。
昔の名は王村と呼ぶ三方を川に囲まれた古鎮である。芙蓉鎮は春秋戦国時代に市がひらかれ漢の時代には酉陽県の役所が置かれて土家の王が住んだ都で、土家族第一の鎮(村)だった。芙蓉鎮は” 楚蜀通津“と言われる水運の要衝にあり、北は「楚」の湖北、西は「蜀」の四川、南は「黔」の貴州に川で通じている。古鎮には高さ六十m、幅四十mの大滝があり、滝の上に古い家が建ち中国でも他に見られない滝の上の古鎮である。“五里石板街”と呼ぶ石畳の通りには米豆腐や燻製肉など湘西民族菜の店が並ぶ。土家族には“毛古斯舞”と言う原始的な祭神舞踏が受け次がれている。蓑のような藁を編んだ衣装を腰にまき、頭にも麦の飾りをつけて踊る。芙蓉鎮は“小南京”と呼ばれよれ中国の四大古都の南京に例えられている。