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茶馬古道に聳える聖なる雪山
INDEX
- 茶馬古道に聳える聖なる雪山【石卡雪山1】
- 茶馬古道に聳える聖なる雪山2【石卡雪山2】
梅里雪山の麓、雨崩から香格里拉(シャングリラ)に戻り、阿布吉措に登って、さらにシャンングリラの郊外、建塘鎮西南に聳える雲南九大神山の一つ、石卡雪山に登った。
といってもこの山のほぼ山頂近くまでロープウェイが通じ、手軽な山登りだった。石卡雪山は藍月山谷石卡雪山景区にありチベット高原東南端に位置し、古代茶馬古道を見下ろして聳えている。その地域は小中甸とも呼ばれる。城郭の外を郊といい、郊の外が甸である。
チベット族は石卡雪山を“有馬鹿的山”、大きな鹿の山といい、長寿と祓魔のチベット仏教の信仰の山である。石卡雪山と呼ばれるが山には雪は全くなかった。やはり地球温暖化が影響しているのだろうか。石卡雪山は海抜4,449mの石灰岩や形質岩、砂岩などからなる岩山である。峡谷も多く、山頂の下には氷河が削ったU字谷が拡がる。
山頂からの眺望は圧巻で360度を見渡せる。眼下に香格里拉の街が見える。チベット仏教四大神山(岡仁婆斉、阿尼瑪郷山、ga朶覚沃)の一つである梅里雪山や碧落雪山、白茫雪山、玉龍雪山、哈巴雪山、巴拉格宗雪山などが望める。山頂から東の方を見ていると遠くに見覚えのある山々が見えた。四川省の稲城亜丁にある三つの神山で懐かしさに感激した。