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天山の峡谷美
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- 天山の峡谷美【濶克蘇(コクス)大峡谷1】
- 天山の峡谷美2【濶克蘇(コクス)大峡谷2】
- 天山の峡谷美3【濶克蘇(コクス)大峡谷3】
新疆の伊犁八卦城徳克斯県の八卦(パクア、はっけ)城から15㎞のところに喀拉峻(カラジュン)と濶克蘇(コクソ)がある。濶克蘇は喀拉峻草原に隣接し、中天山から流れる水が谷を刻みつくられた雄大な峡谷である。峡谷の最も深い谷は谷底からの高さが360mあり喀拉峻大草原の大地を曲がりくねりながら絶景の深い谷が続く。夏には天山の雪が解け炭酸カルシュウムを含む地層を削り濶克蘇河の水が乳白色に変わる。濶克蘇大峡谷を象徴する風景は鰐湾と呼ぶ濶克蘇河が360度、逆向きに流れを変えるところにせり出した鰐のような姿の山と川の風景である。まるで鰐(ワニ)が水を飲んでいるような姿なので鰐湾と呼ばれている。大峡谷が緑の大地を縫いクネクネと乳白色の水がながれる様はまるで大蛇が草原を行くようでもある。濶克蘇に「九曲十八湾」と呼ばれるところがある。南北5.6㎞、東西2㎞の谷を何度も曲がりながら天山からの雪解け水が流れている。五色の花が咲く波打つ大草原と濶克蘇河の大峡谷、乳白色の水のながれ、見事なまでの自然の造形である。