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灼熱の大地を歩き緑の谷で憩う

新疆ウィグル自治区

第37回-1

火焔山

INDEX

  1. 灼熱の大地を歩き緑の谷で憩う【火焔山】
  2. 灼熱の大地を歩き緑の谷で憩う2【葡萄溝】

吐魯番(トルファン)の火焔山を訪ねた。火焔山。言葉の通り燃えるような暑さを想像していた。しかしその日の42度の気温も前日の托克遜の熱風がさわやかな気候に変えた。
火焔山はトルファン近郊の東西98㎞、南北10㎞に及ぶ7500万年前の地殻変動でできた赤褐色の山々の総称である。火焔山の年平均降水量は16.6mm、平均地表温度は70度、最高温度は83度に達し、時に炭層が燃えて煙が昇り、西遊記の舞台となった。草も生えない褐色の大地を歩き西遊記の世界に身を置きながら、しばし砂漠を行くシルクロードの旅人に思いをめぐらせた。
甘粛省から鉄道で烏魯木斉に向かうと酒泉(シュセン)、嘉峪(カヨク)関を過ぎるともうそこは砂漠で火焔山が続いている。シルクロードのほとんどはそんな道である。あらためて天山の緑の谷を通る旅人の心がわかるような気がした。
火焔山のずっと向こうに海抜零メートルよりさらに低い地平が見えている。
焔の大地を歩いていると、どこからか三蔵法師、孫悟空や猪八戒が現れる、ふとそんな気がした。

旅案内

西遊記では三蔵法師は孫悟空、猪八戒(チョハッカイ)、沙悟浄(サゴジョウ)を連れ天竺への取経の旅に出た。長安を出て西域への関門、玉門関を通り火焔山からシルクロードの中道を通って庫車(クチャ)に出て南新疆の阿克蘇のキジ国を経てパミール高原を越え、パキスタンからインドに向かったのだろう。火焔山からクチャへはどんなルートを辿ったのだろうか。灼熱のトルファン砂漠を避けて北の道を行き烏孫古道で雪の天山を越えたのか。西遊記の世界が目に浮かぶようである。

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