康定から塔公草原、丹巴へ

四川省成都市から約300㎞

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祈りの道を行く

稲城から丹巴への旅の途中、荷車を引く一人の少女に出会った。少女は西安から荷車を引きここまで来て、今日で51日目だわと笑顔で語った。これから何日かけて古から旅人がチベットへと向かった道、茶馬古道を歩いてチベットまで旅をするのだろうか。その出会いは突然で、自分の心も洗われたような気がする。

四川省からチベットに、遠い昔からお茶を運んだ幾筋もの茶馬古道が続いている。それはまた、チベット仏教に出会うための祈りの道でもある。丹巴への途中、塔公草原もまた祈りの草原だった。塔公寺と広大な塔公草原、そしてお寺の屋根の向うに聳える雅拉雪山の雄大な風景は古代から茶馬古道を行く旅人の心を癒しただろう。仏舎利塔の純白と相輪から見上げた空の青は生涯忘れられない思い出の色となった。御仏に包まれて、そんな思いがした草原だった。

そして丹巴にはチベット族が集まり暮らす丹巴藏寨の村がある。寨は土塀、望楼を持つ土塀の独特の様式を古代から数千年維持して民族の特色を守り続けてきた村である。そこで暮らす人々は“天人合一”の理想を求め、高山に集中して村をつくったという。やはりその道は祈りの道だった。

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