※このページに掲載した写真は個人利用に限り自由にご利用いただけます。
著作権について
大興安嶺の秋
INDEX
呼倫貝尓大草原は内モンゴル自治区東北部、大興安嶺の西に広がる中国第一の大草原である。2022年9月下旬、草が枯れ茶色くなった草原を訪れた。草原が緑に輝く時期でなくどうしてと思われるかも知れないがシベリア東部、大興安嶺の白樺や落葉松(カラマツ)、白杉(メタセコイア)の紅葉を見たかったからである。内モンゴル自治区の呼倫貝尓市の中心、海拉尓(ハイラル)の街から省道201号を額尓古納(オルクナ)方面に向かうとすぐに大草原に入っていく。
短い夏が終わり茶色く変色した草原はやはり物寂しいが、ここはその昔、成吉思汗が活躍した遊牧民の故郷と思えばその物寂しい風景にも趣が感じられる。
モンゴル族やチベット族はあまり野菜を食べない。だから草原は夏が終わると草が枯れ茶色一色になってしまう。しかしところどころ、面積は小さいが緑も見える。聞けば山東省などから移住してきた漢民族が野菜を育て暮らしているという。
沿道の家々には電力風車と太陽光発電が目立っている。今はその発電により家庭には冷蔵庫があり、牛や羊のミルクが冷蔵庫で保存できるようになった。