カナス

新疆ウイグル自治区、ウルムチ市から北方、約700㎞ 喀納斯

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最後の浄土

カナス(喀納斯)の向うにはどんな神秘と夢が拡がっているのだろう。どこか遠くに行きたい、もっと遠くに行きたい、そんな想いにさせるカナスの旅である。

カナスは中国の西北、新疆ウイグル自治区の一番北にある秘境で最後の浄土とも言われる。北はロシア、東はモンゴル、西はカザフスタンと国境を接し、アルタイ山脈の山懐に抱かれ、トゥバ人が自然と共生の中で暮らす村である。カナス湖を見下ろす山の上に登り、花と緑の中に身をおけば、このままいつまでも夢の中に浸っていたい、そんな気持ちが湧いてくる。

カナスの牧場で2頭の馬が寄り添いながら丘を登っていた。1頭の馬の前足は紐でくくられていた。もう一頭の馬には紐もなく自由に歩いていたが、その馬は不自由な馬をかばい支えるように、いつまでも寄り添いながらゆっくりと丘を登っていた。誰かに寄り添い、ともに生きたい、カナスの自然は人にも馬にもそんな想いを抱かせるのだろう。

禾木の村の丘に登れば丸太でつくられた家々が並ぶ村が一望できる。朝、村から立ち昇る煙は、大草原と山と湖、自然と一体になって暮らす人々のほのぼのとした温かさを感じることができる煙でもある。カナス湖の水はエルティシ川、ゴビ川を経て北極海に注いでいる。カナスの北は一般の人の立ち入りは許されていないが、感動の大自然がそこに拡がっているという。

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