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夕日と湖

上海と浙江省

第8回

夕映えの西湖

INDEX

  1. 夕日と湖【夕映えの西湖】

上海の超高層ビル群、趣きある租界時代の外灘の建物群、30年前に初めて訪れた時、そこから見える風景は、ただ東方明珠塔の杭打ち工事だった。建設中の楊浦大橋を支える塔の最上階に工事用のエレベータで登れば、はるかむこうに黄海に浮かぶ船が見え、工事の竹の足場の隙間から黄浦江を行く白い客船が映画のシーンのように浮かんでいた。30年で、劇的な変化をした上海を後に杭州の西湖を訪れた、西湖畔もこの30年で大きな変化をとげ、湖をめぐる遊歩道も整備されておしゃれなお店や現代的ホテルが並んでいる。しかし湖を照らす夕日は30年前と変わらなかった。柳と湖と夕日を見ながら、湖の北と南を結ぶ蘇堤を歩いていると柳の木陰からチャイナドレスを着た少女がニーハオと微笑みかけて出てくるような錯覚にとらわれる。紅葉の六和塔も逆流の銭塘江を見下ろしながら昔の風情を保っていた。

旅案内

長江(揚子江)の南のあたり上海、蘇州、無錫の江蘇省から浙江省にかけての地域を江南という。有名な漢詩「江南の春」の地である。「千里鶯啼緑映紅」(千里鶯啼いて緑紅に映ず)の江南である。西湖の堤を柳を見ながら歩いていると高啓の「尋胡隠君」の詩「春風江上路 不覚到君家」(春風がわたる河畔の路、覚えず君の家にいたる)のようにチャイナドレスの少女の笑顔に誘われ覚えず君の家にいたる夢も見ることができる。

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