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碧水、碧空、山花爛漫の伊犁河谷へ

新疆ウィグル自治区

第28回-1

賽里木(サリム)湖

INDEX

  1. 碧水、碧空、山花爛漫の伊犁河谷へ【賽里木(サリム)湖】
  2. 碧水、碧空、山花爛漫の伊犁河谷へ2【賽里木湖から果子(クォツ)溝へ】

烏魯木斉から国道218号を6時間ほど走る。帯のような白い雲がまるで空の道のように浮かんでいる。風力発電の風車がならんでいる。雄大な景色に見とれていると突然、賽里木(サリム)湖が視界に飛び込む。それは標高2071mの新疆で最も高いところにある高地の湖だった。湖には小さな川が流れ込むだけで湖水は地下の湧き水、夏でも手を浸けると身をきる冷たさという。毎年12月下旬に湖面は氷で閉ざされ5月に氷が解ける。古代には“浄海”とも言われ、また“天使”“乳海”の愛称もある。周囲90㎞の湖畔は春に菜の花で黄色になり、初夏は薫衣草(ラベンダー)で紫の草原になり、四季折々に美しい風景が見られる。サリムはカザフ語で“願い”の意で、湖水は愛に殉じた恋人たちの涙でできたとの言い伝えがある。そこは恋人たちの聖地だった。毎年湖畔を回る自転車ロードレースがあるという。湖畔には花が咲き乱れ、周囲はトウヒの林、湖面を吹き渡る風とともに湖畔を走るのはどんな気分だろうか。山の向こうはもうカザフスタンである。はるばる中国の西の果てまで来たとの思いが湧く。

旅案内

烏魯木斉から西、カザフスタンとの国境税関の街、阿拉山口方面に向かう。阿拉山口は今の中国の話題の街である。阿拉山口を超えカザフスタンからロシア、欧州、果てはスペインのマドリッドまで“中欧班列”と呼ぶ国際貨物列車が絶え間なく走る。中国の経済的躍進、話題の一帯一路(現代版シルクロード)の象徴的風景である。賽里木湖はその阿拉山口の近くにある。烏魯木斉から賽里木湖までおよそ700㎞で、高速道路の途中にトイレが少なく女性には気の毒な旅になり注意も必要である。

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