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峡幽神秘、五絶の世界
INDEX
- 峡幽神秘、五絶の世界【天門山1】
- 峡幽神秘、五絶の世界2【天門山2】
- 峡幽神秘、五絶の世界3【張家界】
上海から夜行列車に乗り武漢を経由して湖南省に入り、常徳を通り張家界に着いた。張家界の街の近くに海抜1,519mの天門山が聳えている。その日、天門山から見下ろした張家界の街は雲におおわれ天門山の下には雲海が拡がっていた。天門山に霧が立ち込めると“天門吐霧”と言われ、龍が煙を吐くように大きな天門洞の洞(穴)を霧が流れて“峡幽神秘”の世界が拡がる。天門山の絶壁にガラスの遊歩道がかかっている。透明ガラスの下は絶壁ではるか下に森が見える。まるで空中浮遊をしているようである。天門山を下りて振り返れば、菜の花畑の向うに天門洞と洞に続く長い石段が見える。天門山の後にある湖から見る天門洞はまた趣が違った。天門山の向かいには、張家界の街をはさみ武陵源がある。武陵源は湖南省の西北にあり、張家界、天子山、索渓峪、揚家界の四つの景勝地の総称である。武陵源は“山峻、峰奇、水秀、峡幽”の地で“奇峰”“幽谷”“秀水”“深林”“溶洞”(鍾乳洞)の“五絶”と言われ、水墨画の中に足を踏み入れたかのようで、その奇岩群は大自然がつくる仙境と迷宮の世界である。