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四姑娘山、大峰を登る
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四姑娘山は四つの美しい姉妹の山の総称でもある。主峰は海抜6,250mの第四峰の四姑娘山、三峰は5,355m、二峰は5,276m、一番お姉さんの山が大峰の5,025mである。末っ子の四姑娘山はきかん気で奔放、人を寄せ付けない急峻を誇る。入山も認められていない。一番穏やかで包容力があるように見えるお姉さんの山、大峰を目指した。一日目は身体を慣らすため麓の渓谷、長坪溝を歩いた。長坪溝への登山口にはチベット仏教、黄派の斯古拉寺(別称 喇嘛寺)がある。喇嘛寺は四姑娘山の守護神とされる寺である。
長坪溝は29㎞の峡谷で四姑娘山を見上げながらどこまでも峡谷が続いている。途中、峡谷沿いの道の正面に四姑娘山最高峰の一峰の華麗な姿を見ることができる。美しい山塊を見上げながら進めば2時間半ほどで枯樹灘に着く。白い砂と清らかな流れの中に枯れ木が点在する。見上げれば四姑娘山が見え、上高地の唐沢池から見る穂高のようでもある。長坪溝はかなりの距離まで整備された遊歩道が続き、高低差もそれほどはなく一般の人も歩きやすい道である。