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胡楊林を染めるタリムの夕陽
INDEX
- 胡楊林を染めるタリムの夕陽【塔里木(タリム)盆地その1】
- 胡楊林を染めるタリムの夕陽2【塔里木(タリム)盆地その2】
- 胡楊林を染めるタリムの夕陽3【塔里木(タリム)盆地その3】
- 胡楊林を染めるタリムの夕陽4【塔里木(タリム)盆地その4】
- 胡楊林を染めるタリムの夕陽5【塔里木(タリム)盆地その5】
塔里木(タリム)盆地は新疆南部にある中国最大の内陸盆地である。北の天山山脈とパミール高原から南西に連なるカラコルム山脈、南の崑崙(コンロン)山脈、南東に連なる阿爾金(アルチン)山脈に囲まれた広大な盆地である。
南北の最も広いところの距離は520㎞ほど、東西は1400㎞で、面積40万平方キロの盆地である。海抜は800~1300mほどである。盆地中央に中国で一番大きい、世界で2番目の流動砂漠、タクラマカン砂漠がある。盆地西北には喀什葛爾河、北部を西からに東に塔里木(タリム)河が流れる。塔里木河は 中国最長の内陸河川で阿克蘇(アクス)付近からロプヌール湖に注いでいる。盆地の南北を和田河が流れる。
天山山脈の主峰は塔里木盆地の北部に位置する阿克蘇の街に近い、海抜7448mの托木爾(トムール)峰、南の崑崙山脈には海抜6920mのムズタク山、西南のカラコルム山脈には7509mの慕士塔格(モストク)峰がある。海抜5000m~7000mの雪山の雪解け水が塔里木河や和田河、その支流となり、楼蘭の近くのロブヌール湖に注ぐが、水の多くは地下に入り塔里木盆地の地下深くには海のような大水脈があると言われる。大水脈の上に水も緑も無いタクラマカン砂漠があり、南新疆は不思議な土地である。