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波打つ、花と深緑の大草原

新疆ウィグル自治区

第31回-1

喀拉峻(カラジュン)1

INDEX

  1. 波打つ、花と深緑の大草原【喀拉峻(カラジュン)1】
  2. 波打つ、花と深緑の大草原2【喀拉峻(カラジュン)2】
  3. 波打つ、花と深緑の大草原3【喀拉峻(カラジュン)3】

新疆の西北、伊犁州に伊犁(イリ)河が流れる。伊犁河は西天山に源を発しカザフスタンのバルハシ湖に注いでいる。伊犁河は美しい渓谷美をつくり、その流域は伊犁河谷と呼ばれる。春には杏子の花が咲き、初夏にはラベンダーの紫花が咲き誇り、薫衣草の郷と言われる。伊犁河谷は天馬の里で、春には杏子の花でピンク色になる大草原で草を食む馬は真に天馬で、訪れる人々を夢幻の世界に誘う。
そんな伊犁河谷にある“喀拉峻”(カラジュン)は深緑が海のように波打つ大草原だった。 “喀拉峻”とはカザフ語で“深い緑が果てしなく生い茂る”の意である。緑の波の上を柔らかく頬をなでてさわやかに吹き渡る風、雪山を背に草原には黄、紫、赤の五花が咲き乱れ、旅人は緑の波に身をまかせて、まるで夢の空中庭園を浮遊している不思議な感覚になる。喀拉峻では伊犁河谷の大峡谷と草原と森林、天山の山々と天馬が見られる。果てしない草原で草を食む天馬の向こうの雪山に赤い夕陽が沈む。それを見ているだけで生気が蘇る。“喀拉峻”はそんな波打つ夢の草原だった。

旅案内

“喀拉峻”は東西89㎞、南北32㎞、総面積は2,848㎢の東京都よりも広い大草原である。カザフ族は“喀拉峻”を“汗加伊寮”と呼ぶ。“汗”は成吉思汗(ジンギスカン)の汗の言葉どおり王を示す。すなわち王のような牧場と呼び称えた。古代、烏孫の王もこの広大な波打つ天然牧場を天馬に乗って駆け回ったのだろう。

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