※このページに掲載した写真は個人利用に限り自由にご利用いただけます。
著作権について
西藏高原最東端を行く8
INDEX
華棚溝から成都に戻る途中、世界文化遺産の都江堰に寄った。都江堰は二回目の訪問だった。前回は2008年の四川地震の翌年でまだ地震の爪痕が残っている時だった。四川地震は汶川(ウェンツェン)地震とも言われ汶川の近くが震源地である。華棚溝から都江堰に行き成都に戻るにはその汶川を通る。都江堰は成都平原の西を流れる岷江(ミンチャン)にある。
岷江は四川省と甘粛省の境界にある岷山に源流があり、四川省の南部、宜賓で揚子江の上流、金沙江(感動中国第45回ー2)と合流し長江(揚子江)となる。
都江堰は紀元前256年の秦昭王の時代に工事が始まった大治水工事である。2千年前に造られた上水道、吐魯番のカレーズ(井渠)(感動中国100第37回ー2)と並ぶ中国古代の三大水利工程である。
昔は岷江が氾濫すれば広大な成都平原は湖のようになった。岷江の水を分離して下流に流し洪水と灌漑を防ぎ現在も使用されている。