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灼熱の大地を歩き緑の谷で憩う2
INDEX
- 灼熱の大地を歩き緑の谷で憩う【火焔山】
- 灼熱の大地を歩き緑の谷で憩う2【葡萄溝】
火焔山の近くに葡萄の谷、葡萄沟がある。全長8㎞、東西2㎞の河が流れる緑の谷で、火焔山と同じ地にあるのかと不思議に思える対象を成している。
中国の葡萄の歴史は2500年前に遡る。吐魯番はシルクロードの要衝で漢代の西暦123年に西域護符が置かれ、西域から葡萄がもたらされて西暦400年頃に葡萄栽培が始まり、今は中国最大の葡萄産地である。白葡萄、赤葡萄、カシュガル葡萄など栽培の種類も多い。葡萄沟で搾りたての葡萄ジュースを飲んだ。その上品で純朴な味は忘れられない。葡萄沟の売店では陽気で可愛いウィグル女性に勧められて干し葡萄を買い、そこで食べた「ウリの王様」ハミ瓜の美味しさも忘れられない。ハミ瓜には夏の瓜と冬の瓜があり季節で味も少し違うという。
吐魯番にはいたるところに葡萄畑があり農家には葡萄を干す「葡萄晾房」という通風の良いレンガの小屋がある。小屋の通風孔の文様は統一され、それは吐魯番の街の象徴でもある。吐魯番は葡萄とワインの郷である。