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西藏高原最東端を行く
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蓮宝叶則がある四川省阿壩県の阿壩の街から華棚溝に向かい、途中、達古氷河に寄るため、麓の黒水に向かった。阿壩の街は標高3,290m、黒水は2,350mであるが、途中で標高3,700m近い峠を越える。阿壩を出てしばらく行くと神仙が住むという“神座”村の近くを通る。寄ってみたかったが時間の都合で行けなかった。神座は戸数60戸ほどのチベット族が暮らす村で、茶色い壁の独特な住居が立ち並ぶ。チベット族の古い諺で“神座の娘、ラムダの酸菜(発酵させた白菜の漬物)、蒙古のザンバ(裸麦をバターでこねたチベット族の主食)”と言われる。神座、神くらの名のとおり神に仕える娘さんがいるのかも知れないと思いながら村の近くを通った。峠への途中、草原の真っただ中に“遊牧味道”の文字と三頭の牛のレリーフがあった。牛肉のバーベキューなどを食べさせてくれるのだろう。思わず食べたくなるレリーフだった。黒水の街の近くでは道路沿いに色とりどりのチベット風の美しい民宿が立ち並んでいる。