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亞丁転山2
INDEX
以前に登った四姑娘山の麓の村からキャンプ(感動中国100第39回)の距離、16㎞より短いので大丈夫と思ったが、高低差1200mの登りはきつかった。四姑娘山はキャンプまでは尾根をゆるやかに登った。当初計画はテントや食料など、荷物用ともう一頭、同行の黄さんと私、どちらかが疲れたら馬に乗ればと考え、二頭と計画したが念のため前夜にもう一頭追加した。広い台地に出て昼食をとった。馬も疲れたのか一頭は寝転んで休んでいる。ここまで登り、馬を追加したことが正解だったことがわかった。
同行の黄さんは最初から馬に乗って、私もかなりの距離を馬に頼った。歩いて写真を撮りながら登ろうとすれば、それでは陽のあるうちに牧場に着けないので乗ってほしいと言われ、かなりの時間、馬を利用した。岩の多い急な山道を馬に乗るのも大変。必死に鞍を持ち、油断すれば灌木の枝が身体や顔にあたる。
馬は頭がいい動物である。荷物を積んだ馬は先に単独で山道を登る。道を覚えているのか、登山道を迷わず登る。時々、草を食べて遅れるが、大きく離れない程度で追いついてくる。その“かげん”をよく心得ている。ある時、ガイドは時間を稼ぐために道をはずれ、直登の細い道を登った。遅れた馬はそのまま道を進む。しばらく進み、自分が道を間違えたことに気づき、分かれ道に引き返して皆の登った道を登り始めた。
登山道には小さな黄色い苔のような花、青紫の花が咲き心を和ませてくれた。