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亞丁転山4
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キャンプの嘎洛(galuo)牛場(牧場)周辺の山々の風景がすばらしかった。幾つもの山がその美しさを競うかのように並び続いていた。そして牧場についた。夏の間、放牧に来る村人が使う岩を積んだ小屋がいくつかあった。しかし出会ったのは明日の朝、亞丁(yading)の表玄関近くに登山者を迎えに行く数人のガイドだけだった。テントで泊まる予定だったが空いている山小屋を使わせてもらえることになった。夕陽に赤く照らされた牧場はすばらしい風景だった。夜、山小屋で同行の黄さんと明日の予定の確認をすると、彼は今日来た道は真下の谷に落ちるような感覚になり、もうその道は戻りたくないと言った。その道を通らなければ村に戻るにはかなり時間がかかり、予定を変更する必要がある。予定は明日、峠に登り、波用措(boyongcuo)(湖)まで行き、再び牧場に戻って翌日、村に降りる予定だった。しかたなく予定を変え、念願の峠超えを諦めて、明日村に戻ると決めてガイドに伝えた。