感動中国100 四川省の記事一覧
地域別 index
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第66回
神山を仰ぎ格聶(グニエ)南綫を行く格聶(グニエ)神山
牧場の向こうにはきっと素晴らしい風景が広がっているのではと思い、兄妹のお父さんと思われる男性に格聶(グニエ)峰が一番すばらしく見えるところに案内してもらえないかと頼んだ。するともう一人、友達を呼んでくれて2台のバイクに乗って来た道を戻り、途中で細い山道に入った。
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第65回
八美の紅葉に魅せられて八美高原
省道303号を丹巴の街から八美に向かうと丹巴の山の間を縫うように道が走っている。その山々が丁度切れるところで西を見ると八美草原が広がってその向こうにまた山々が連なっている。紅葉の山からその先に広がる八美草原の風景、そしてそこの点在している村々、なんともすばらしい景色といつもそこを通るたびに思う。
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第64回
雅拉雪山を守る木雅大寺木雅大寺、塔公草原
村を抜けると大きなお寺があり、その背後に、まるでお寺を抱くように雅拉雪山(雅拉神山)が大きく見えた。或いはお寺が雅拉神山を守っているのだろうか。 塀の上には小さな仏舎利塔が整然と並んでいる。お寺と雅拉雪山の荘厳な風景に感動し、その景色の向こうには真っ青な空が広がっていた。
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第63回
康定情歌の故郷を行く木格措
「木格措」(ムグツォ)は西蔵語で、漢語では“野人海”という。標高3,700mにある周囲7㎞の湖である。船に乗って対岸の紅海草原に渡った。左手には康定情歌から名前がつけられたのだろうか、小高い丘の溜溜山が見える。湖の水は紅海草原の背後に聳える女媧山の融雪水という。女媧山には雪が積もり、落葉した木々とまだ紅葉を保っている黄色い森、草原の紅い木々、絵のような美しい感動の風景がそこにあった。
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第57回
西藏高原最東端を行く華棚溝・羊茸哈徳と達古氷河・都江堰
峡谷を歩き、華棚溝景区の一般コースの一番奥にある紅山湖のさらに先を少し四姑娘山の長坪溝に通じているだろう道を歩いた。ガイドもおらず誰もいないため、途中で引き返したが、ゆっくり時間をとり、いつか紅葉の時期に何年か前に歩いた長坪溝まで歩いてみたいと思う。華棚溝の上には標高5,922mの大黄峰、標高5,430mの半背峰がある。
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第52回
感動溢れる仙境の阿壩藏族羌(チャン)族自治州若尓盖(ルァルガイ)大草原
若尓盖大草原にある「黄河九曲第一湾」は雲瑞天堂、雲の中の天堂とも言われ、最も美しい黄河の景観の一である。第一湾を眼下に見下ろす丘の上からの夕陽の美しさ、黄昏夕照は眞に天堂である。黄河九曲第一湾で黄河と白河が合流している。
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第51回
チベットの愛に育まれた世界自然遺産九寨溝
五彩池の透き通ったブルーと翡翠のような緑の水、九塞溝はまさにチベットの愛によって生まれた神の世界の造形だった。鏡のような湖面に倒木が浮かび、その木の上に、華道の心得ある人が植えたかのように草木が茂っている。 五彩池は“九寨之眼”とも言われ小さいながらも九寨溝で最も美しい湖。浅いように見えるが水深は6.6mある。水は地下水で冬も凍らない。太陽と藻、カルシユムなどで五彩に輝く。
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第50回
仙境の翡翠池黄龍溝
黄龍は四川省阿壩藏族羌族自治州松潘県にある。黄龍風景区は700㎢におよぶ広大な地域で海抜1700mから5,588m、最高峰の山は岷山山系の主峰雪宝頂である。雪宝峰は現存する中国の氷河の最東の地点で年中、雪に覆われている。黄龍風景区の中には主要景区の黄龍溝の他に丹雲峡や牟尼溝、西溝などの美しい景観の地域がある。その中でも黄龍溝は4.3㎞ほど続く石灰岩の白、黄土色と澄んだブルー、翡翠色の水の“棚田”や滝が続き“人間瑶池“人間仙境”、“世界の翡翠”とも言われる。
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第39回
四姑娘山、大峰を登る長坪溝/枯樹灘/四姑娘山鎮から大本営ベースキャンプへ/大峰山頂
朝の3時過ぎにキャンプを出発し真っ暗な山道を登る。かなり急な道を登っていると思いながらも自分の足元しか見えず、やっとの思いで頂上直下の4,900m地点にたどりついた。頂上はあいにく雲で覆われていた。あと100mの足が重く登頂を断念して引き返えすことにした。山頂からすぐに氷河が削ったカールが広がり、その向こうに雲海が広がっていた。前を歩くガイドの姿が稜線に見える。まるで孤高の人のように雲を背に浮かんでいる。海抜6,250mの四峰は雲におおわれたまま、ついに姿を見せなかった。四姑娘山への初めての登山で、身近に私の姿を見ようなんて、なんという思いあがり!とすまし顔で語りかけられているようだった。今度はどこかで6,000mに挑戦しようと思い大峰を後にした。