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冬の恋情その1-9
INDEX
それはまるで真っ白な孔雀が羽を広げているような姿だった。樹々の細く白い枝が光に照らされ、繊細な日本画を見ているようでもあり、枝が囁きあっているようでもあり、また音楽を奏でているようでもある。霧と陽光と白い氷の樹々、そして松花江。それらが共演し、オーケストラの演奏が聞こえてきそうである。
朝早く霧が立ち込める時間に霧淞島を訪れると、刻刻と変わる風景、変わる樹々の姿に出会える。少しの間、目を向こうに向け、振り向くもう樹々の姿が変わっている。