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大興安嶺の秋4
INDEX
- 大興安嶺の秋【呼倫貝尓大草原】
- 大興安嶺の秋2【額尓古納湿地】
- 大興安嶺の秋3【白樺街道を行く(301 省道)その1】
- 大興安嶺の秋4【白樺街道を行く(301 省道)その2】
- 大興安嶺の秋5【莫尓道嘎】
大興安嶺の白樺は日本で見る白樺とは種類が異なるのか、どの木も幹が細くスラッとしどこか気品を感じる。隣り合う樹木は1本の根で繋がっているという。極寒の地なので少ない土の養分をお互いに分け合いながら育っているのか、土の下で足をからませ合いながら、必死に寒さに耐えているのだろうか。なんだかいとおしくなるような白樺である。
白樺は額尓古納の象徴の木で「純愛の木」と言われる。またその節が眼のように見えることから「森の番人」とも言われる。白樺と落葉松(カラマツ)、白杉(メタセコイア)はこの地の秋の代表的風景で、カラマツの針のような葉が金色に輝き、白樺の葉が太陽にきらめく風景は東シベリア、大興安嶺の秋、そのもののようである。春になると、白樺の木の下にシャクナゲが咲いて、白樺の白い幹とピンクの花の見事なコントラストを見ることができるという。か細い幹の白樺が光り輝き、黄色くなった葉が輝きながら風に揺らいでいる。延々と続く白樺の林間道路に感激しながら根河に向かった。
根河は中国の「冷極の街」と言われ、中国の街では最低の気温、-58度を記録したところとして知られる。根河を訪れたのは9月20日前だったが、朝方の気温は既に-5度だった。毎年、9月1日には街のスチーム暖房が入り、5月末まで暖房が入る。冬以外の季節は3カ月だけである。