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大興安嶺の秋3
INDEX
- 大興安嶺の秋【呼倫貝尓大草原】
- 大興安嶺の秋2【額尓古納湿地】
- 大興安嶺の秋3【白樺街道を行く(301 省道)その1】
- 大興安嶺の秋4【白樺街道を行く(301 省道)その2】
- 大興安嶺の秋5【莫尓道嘎】
額尓古納から省道301号を根河市に向かった。301省道は根河景観大道とも呼ばれるが、それは白樺街道と呼びたくなるような道の両側に美しい白樺並木が延々と続く道だった。その道は根河と並行して走っている。根河は黒龍江省と内モンゴル自治区の境界にある雉鶏場山の麓に源を発して南に流れ、ロシア国境の黒山頭付近で額尓古納河に合流する。301省道を北に向かい走っていると次第に山と森が目立つようになり、呼倫貝尓草原を離れ、大興安嶺に分け入っていくという実感が湧いてくる。
地元のモンゴル族によると呼倫貝尓で暮らすモンゴル族は5つの地区に分かれて暮らしているという。それぞれの地区で飼育する家畜は牛、馬、羊、ヤギ、ラクダと特色があるという。また同じ牛でも地区によって水も草も違い、そのため肉の味にも違いがあるという。地元のモンゴル族は美味しい牛はどこで飼われているか知っているので、地区の名前を指定して牛肉を買うという。その地区の名前を教えてもらったが覚えられなかった。牛は、朝に水を与えると自分でよい草を探して山の奥まで行くが、羊は人が面倒を見ないといけないようで手間がかかるそうである。それを聞き注意して見ていると、やはり牛は人がいなくても勝手にいくべき場所を心得ているようである。