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大興安嶺の秋2
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海拉尓から呼倫貝尓草原を通り額尓古納の街に入った。額尓古納にはアジア最大で最も美しいと言われる原生林の額尓古納湿地がある。東西70㎞、南北42㎞、12.6万haの大湿地である。額尓古納湿地は、西から順に額尓古納河(オルクナ河)、大興安嶺から流れる哈烏尓河(ハウル河)と得尓布尓河(トゥルプル河)と根河(ゴン河)の四つの河が合流するデルタ地帯にある。哈烏尓河、得尓布尓河、根河はロシア国境の黒山頭鎮付近で呼倫湖から流れ出てロシア国境を北上して流れる額尓古納河に合流し、それはやがて黒龍江省に入ってからもロシア国境を流れる黒龍江(アムール河)となりオホーツク海に注いでいる。
額尓古納湿地は白鳥、丹頂鶴を初め3000万羽の野鳥の世界的繁殖地である。額尓古納から北に進むと“冷極の街”と呼ばれる根河市があり、その近郊にはツングース系民族で、家でトナカイを飼う鄂温克(オウェンク)族が暮らす敖魯古雅(アオルクヤ)地区がある。民族の神秘と誇りを舞う歌曲「敖魯古雅」で有名な少数民族でもある。