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神の村トレッキング2
INDEX
雲南省の廸慶から四川省にかけ多くのチベット族が暮らす。開放前のチベットは特権階級の貴族と僧侶の下に多数の遊牧民、農奴、奴隷がいた奴隷社会だった。戦いや奴隷社会から逃れたチベット族が四川や雲南の高地に住みつき、雲南と四川には多くのチベット村がある。四川や雲南で頼む地元ガイドは殆どチベット族である。幼い頃、高地に住むため学校に行けず文字を書けないガイドにも何人か出会った。苦労して中国語を覚え、息子を大学に入れた女性ガイドもいた。チベット族同士でも、ラサや四川、雲南で言葉も生活習慣も食べ物も違う。雲南のチベット族は、牛肉は年に一度くらいで普段は豚肉が多いというが、拉薩では豚肉は穢れのためなのか食べない。
またチベット族は魚を食べない。日本から持参の小魚のツマミを彼らに勧めたことがあったが、やはり不思議そうに見るだけで食べなかった。
下村の広場近くに不思議な人面岩があり、それを祀るお堂があった。広場では村の青年たちが的に弓を射て遊んでいる、雨崩の村には穏やかな時間の流れがあった。