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海抜5千mの扎瓦拉峠を越え巴搪、理塘へ2
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格木村は巴塘県波密郷にある戸数200戸ほどの村である。2012年に道路が通じ、それまでは外の世界と隔絶されていた村で電力も通じていなかった。2008年に小学校が開校したが、当時学校に行く児童は5人ほどで、村の幹部の子供たちだった。季節により牧草地を変える遊牧生活をする住民は子供たちを学校に通わせる余裕も習慣もなかった。
しかし校長先生や副校長先生が努力して牧草地で暮らす家庭を回り説得し、寄宿舎もでき、今では生徒は160人ほどに増えている。大都会の成都の双流区の財政支援もあり、教室にはエアコンも入りマルチメディア教育も行われているという。感動中国100の第66回で紹介した牧場の子供たちもきっともうすぐ両親と別れ寄宿生活をしながら小学校に通うのだろう。感動中国100の第51回で紹介した九寨溝を案内してもらったガイドの女性は子供の頃は山の牧場で生活して学校には行けず、独力で普通語の中国語を覚えガイドの仕事に就いた。