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神山を仰ぎ格聶(グニエ)南綫を行く3
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“格聶之眼”から格聶南綫に戻り、格聶(グニエ)峰を右手に見ながらデコボコ道を走ると格聶神山の麓にある冷古寺に着いた。冷古寺は西蔵仏教の黄教発祥の寺で、現在は旧(老)冷古寺から現在の地に新しく建立されている。旧冷古寺の建立は1164年とも、850年とも言われる。
冷古寺に着いたのは夕刻で、暗くなりかけていたので地元の青年に奥地にある旧冷古寺にオートバイで案内してもらった。幅1mもない岩だらけのデコボコ道を4㎞ほど、スピードを上げどんどん登っていく。振り落とされないようにしがみつきながら20分ほどで山奥にある廃寺に着いた。歩けば1時間はかかっただろう。その日はお寺の宿坊に泊まった。
朝早く起き、昨日通った旧冷古寺への道を一人歩いた。夜の間に雪が降り道は真っ白だった。朝日が格聶神山の雪を赤く照らし、なんとも言えない神々しさが漂っていた。