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仙境の村、党嶺から葫芦海に登る3
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朝早く党嶺村を出発して海抜4,200mにある仙境の湖、葫芦海を目指した。
党嶺村は海抜3,347mなのでおよそ853m、日本では神戸の六甲山の高度差と同じくらいを登る。戦時下の共産党の「長征」もこの山を越え、「長征」の難所でもあった。葫芦海には「長征」と同じ道を行くのだろうか。登り始めると間もなく村を見下ろす高台に出て遠くのお寺が金色に輝いている。しばらく穏やかな道が続き、木々の緑と空の碧さが競い合っている。出会う人もいない道をひたすら登ると途中、牧場の小屋の前で小さな子供達が遊んでいた。とても富士山の高さを登っていると思えないのどかな道である。かつて党嶺は中国の十大トレッキングコースに選ばれたことがある。時代の変化でトレッキング人気も高くなり、多くの秘境が解禁されたため今はその名はない。現在の十大コースは、桂林の漓江(リコウ)、新疆の喀納斯(カナス)、四川の四姑娘山(スクニャンサン)、西蔵の崗仁波斉(カンレンパル)、梅里雪山、四川のコンガ山、新疆の夏塔古道、烏孫古道、西蔵の珠峰(チョモランマ)、西蔵の南迦巴瓦(ナムチャパルワ)、四川省の稲城亜丁、雲南省の怒江大峡谷、新疆のタカラマカン砂漠など高山の麓の渓谷や砂漠トレッキングに人気がある。