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烏魯木斉(ウルムチ)からカナスへ4
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ラクダが出迎えてくれた。シルクロードの夢を見させてくれるためか、あるいは子供の頃の無邪気な心に返るためだろうか。砂漠の向こうに待つのは最後の浄土と言われるカナスである。そこに入るためのパスポートは純真な子供のような心なのかも知れない。果てしなく続くジュンガル盆地の一本道は浄土に向かうための準備の道である。自分をじっと見つめるラクダの眼がそれを問いかけているようだ。まっすぐに続く道の向こうにすばらしい“浄土”の世界が待っている。広大な大地と空、ラクダを見ているとだんだんそんな気分になっていく。そしてそれを確かめるように空に向かって両手を広げる。そんな自分の姿が“異邦人”の子供たちの姿に重なる。
訪れる人々を純真な子供の頃にタイムスリップさせてくれる。新疆はなんてすばらしいところなのだろう。
きっと新疆はその自然だけでなく不思議な魔力をも秘めた地なのかも知れない。