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烏魯木斉(ウルムチ)からカナスへ5
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阿弥泰(アルタイ)の布爾津(フルツ)の街はカナスへの玄関である。アルタイ山脈の西南麓にあり人口は7万人ほどの小さな街である。そして中国とカザフスタン、ロシアとの交易の街でもある。フルツの街を額爾斉斯(エルティシ)河が流れる。エルティシの水はカザフスタンからロシアに入りオビ川となって北極海に注ぐ。その水の流れを思い浮かべるだけでもロマンがわく。
フルツの街は夜の10時でも昼のように明るかった。やっと陽が沈みかけた頃、エルティシ河畔に行った。遅い夕食を終えた人々がさわやかな風に吹かれて岸辺を歩いていた。ロシア建築の独特な丸みを帯びたモスクのような建物の向かうが赤く染まり、土手を散歩する人たちが影絵のように浮かぶ。そしてエルティシ河も夕陽に赤く染まっている。岸辺に座って北極海まで流れる遠い、遠い水の旅に思いをめぐらせる。まさに阿勒泰(アルタイ)の浪漫である。フルツの飲食街に行き、網状の鉄鈎に羊の肉をかけて胡椒、塩、ターメリックなどの調味料で時間をかけて焼き上げた新疆名物の羊肉を食べた。フルツの峠を越えると、いよいよアルタイの緑の世界に入っていく。