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烏魯木斉(ウルムチ)からカナスへ2
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新疆の都、烏魯木斉(ウルムチ)には新疆博物館や中東の雰囲気を感じる市場、国際バザールがある。
カナスへの旅の前、烏魯木斉で国際バザールと新疆博物館を訪ねた。国際バザールはイスラム様式の建築とともにそこで働く人々も中東に来たのかという思いにさせてくれる。“石畳の街角をゆらゆらとさまよう”、そんな異邦人の歌の一節を口走りたくなるような街である。新疆特産の干し葡萄やアンズなどが店いっぱいに売られ、中東風のデザインの織物を売る店も多い。まさに新疆はトルコやヨーロッパ、西域への玄関である。新疆博物館は時間が経つのを忘れさせてくれる。楼蘭の恋人だろうか、今にも眠りから覚めてこんにちはと呼びかけられそうなミイラが何体も展示されている。シルクロードの時代を再現した街や人形の展示は精巧で、シルクロードへの思いをかきたてる。博物館で展示されている唐の時代の壁画や織物の女人の姿、顔は奈良、飛鳥の壁画を思い起こさせ唐と飛鳥のつながりの深さを実感する。