新疆ウィグル自治区・塔里木(タリム)盆地の写真 胡楊林を染めるタリムの夕陽2-1

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胡楊林を染めるタリムの夕陽2

新疆ウィグル自治区

第70回-2

塔里木(タリム)盆地その2

INDEX

  1. 胡楊林を染めるタリムの夕陽【塔里木(タリム)盆地その1】
  2. 胡楊林を染めるタリムの夕陽2【塔里木(タリム)盆地その2】
  3. 胡楊林を染めるタリムの夕陽3【塔里木(タリム)盆地その3】
  4. 胡楊林を染めるタリムの夕陽4【塔里木(タリム)盆地その4】
  5. 胡楊林を染めるタリムの夕陽5【塔里木(タリム)盆地その5】

カシュガルから東にある巴楚(パチュ)県、阿拉爾(アラル)の街を通り、タクラマカン砂漠に向かった。巴楚は天山南麓、タリム盆地の北西にある県で、古代シルクロードの要衝である。巴楚は三国時代、北魏時代は古代のキジ国に属していた。巴楚は巴爾楚克(パルチュク)の略称。水と草が豊かな地でその名がついたようである。

塔里木盆地は緑が少ない褐色の土地と思ったがそうでもない。川も大小の湖もあり、緑の畑と畑の間にはポプラのような並木が植えられている。しかし、巴楚を過ぎると次第に緑のない砂漠に入る。しばらく走ると唐の長城遺跡と烽火台があった。このような辺境の地まで唐王朝の勢力が広がっていたことに感慨深いものがある。

白沙山と呼ばれる岩と砂の山があった。岩山が風化して砂になり、やがて全部が砂山になるのだろうか。砂漠が形成されていく姿を見ることができる自然の博物館のような岩山である。これだけ大きな岩山が砂に変化する姿は壮大で、砂の斜面の美しさに驚く。広大な緑のない平原に岩山、砂山、岩と砂の山が、その姿を誇示し、大自然の展示場のような景色だった。遠くに天山の雪山が聳えていた。

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旅案内

カシュガルから省道310号で岳普湖、麦盖提、省道215号を北に走り、巴楚に向かう。およそ350㎞の距離。

新疆ウィグル自治区・塔里木(タリム)盆地周辺の略地図

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