香妃園には清の乾隆帝の側室だった香妃が祀られている。香妃は、もとは回族の指導者　霍集占の妻で絶世の美女、独特の香りを持って生まれ、香妃と言われる。本名は「買木熱　艾孜姆」（マイムレ　アイジム）、回族の反乱で、捕虜となり北京の乾隆帝の側室となった。乾隆帝の40人以上とも言われる側室の一人であるが、その中で唯一のウィグル族の女性だった。都に行き、故郷を恋しく、心を病みなくなったとも伝わる。乾隆帝はその死を悲しみ、棺を故郷に返して香妃園に祀られている。

香妃園、アパホガ墓地は1640年に建立され、5世代の同族の墓がある。墓地の主な建物は釉薬をかけた陶板のような美しい模様のタイルで装飾された荘厳なイスラム建築の建物だった。そこは喀什（カシュガル）の主な観光地の一つになっている。