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シルクロードの真珠2
INDEX
- シルクロードの真珠【ウルムチからカシュガルへ】
- シルクロードの真珠2【カシュガル古城その1】
- シルクロードの真珠3【カシュガル古城その3】
- シルクロードの真珠4【カシュガル古城その3】
- シルクロードの真珠5【アイティガ清真寺】
- シルクロードの真珠6【香妃園】
喀什はカシュガルの略。喀什は六世紀に勢力を誇った古代遊牧部族、チュルク族のチュルク語で“玉石”の意味。ガルは石や山を表す。周囲の岩山で玉石が出たのだろうか。カシュガルは唐王朝に属する前は、古代36国の一つシューレ王国の首都で2100年以上の歴史の街である。
カシュガル市は1952年に成立した。シルクロードの要衝に位置し東西文明の交錯した古都で、“シルクロードの真珠”と呼ばれる。カシュガルから約100㎞北に向かえばキルギスタン、200㎞西に向かえばタジキスタン、300㎞ほど南に行けばパキスタンで、パキスタンとの国境を越えると宮本輝氏の小説にも登場する桃源郷のフンザがある。
カシュガル市の人口は65万人ほど。カシュガルの中心にあるカシュガル古城(老城)は漢の時代に建設された古代イスラム都市である。古城の周囲は5.2㎞で城壁の高さは10m、24の櫓と4つの城門を備える。城門内には有名な清真寺や薄茶色の独特な土壁建築の家々、商店、民宿が見られる。城門内を歩いていると青い目をし、髪を細い線のように編み、ドッパ(花帽)を頭に載せたウィグル族と行き交う。