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海抜5千mの扎瓦拉峠を越え巴搪、理塘へ6
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理塘(リタン)は世界最高度の高原都市と言われる。小さな街や村では理塘より海抜が高いところにある地もあるだろうが、人口7万に近い街では4千mを超える理塘は最高度に位置しているかもしれない。だから理塘は“天空都市”とも言われる。
理塘は四川省の省都である成都から654㎞離れ、古くからチベットとの茶葉交換で栄え、国道318号のチベットに向かう要衝にある。その人口のほとんどがチベット族である。
“理”はチベット語で銅を表し、“塘”は平地、盆地の意味で“銅鏡のように輝く”地の意味だろうか。横断山脈の中ほど、沙魯里山脈にあり、近くには中国最美の広い草原の一つと言われる毛埡大草原もあり夏には花の海になる。
理塘の街を見下ろす丘の上に明朝時代の1580年に建立されたチベット仏教の「長青春科爾寺」またの名を理塘寺という、がある。
朝早く丘の上に登ると信者がお寺を中心にして丘の上の道を時計周りに回っていた。
建物は白と紅の壁が輝くチベット建築様式で、白は吉祥を現し、紅は安らぎを現すという。