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甲玉拉措と玉科草原からパンダとお茶の故郷へ6
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蒙頂山は中国茶祖の山。大きな山一面に茶畑がつくられて、麓から頂まで通じる中国重点文物保護単位の「天梯」と呼ぶ、苔むした古い石の階段がある。「天梯」は1,456段あり山頂の天蓋寺に通じている。階段は茶畑の間を縫いながらまっすぐ頂上に向かっている。
天蓋寺には呉理真を祀る茶祖殿がある。呉理真は西漢厳道(現、四川省雅安名山区)の人で号を甘露道人といい、甘露大師と称され、世界で最も古い茶人で蒙頂茶人とも言われる。
唐玄宗の時代、陽春三月になると県の官吏は部下や僧侶を伴い階段を昇り、茶を摘んだ。「天梯直通天、書戴旅平年」という古詩がある。
四国、香川県の金毘羅山の階段は本宮までは785段なので、その倍ほどの階段、金毘羅山奥社までの階段数よりまだ多い。
1,456段の階段を昇って茶祖殿にお参りし、山を下りお茶を飲んだ。緑茶であるが細い針のような茶で、お湯を注いでも茶葉は開かず針状のまま。聞けばまだ寒い3月に茶を摘むらしい。茶葉が開く前の芽が出たばかりの若い葉で、若い気を飲んでいるようで身体がシャンとしたように感じられた。雅安の街は魚の鍋料理で有名。前に来た時も魚を食べたが今回も二晩、白身の川魚鍋を食べた。このあたりには四川料理の猪脳を出す料理店もある。猪は豚、豚の脳みそを食べさせる店である。四川料理は成都料理、重慶料理、自貢料理の三つの地域料理に分かれ、それぞれ料理と味が違う。












