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景観国道317号を行く7
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馬尓康(マルカン)は思っていたより大きな街だった。街の中を梭磨河が流れ、川沿いに街ができている。美しい街である。夜になると川沿いの濱河路に灯りが灯り風情があった。山と高原を走る国道317号沿線にこのような街があると驚いた。
卓克基(ツォクチ)士司官寨は馬尓康の東7㎞、卓克基西索村にある。
卓克基はチベット語で至高、めぐみをもたらす最高のような意味なのか。
士司はその地を納めた統治者の地位を表しているようだ。その地の政治、経済、軍事を納めた豪族だろう。その一族が暮らした執務兼集合住宅の建物が士司官寨で最初に建てられたのは1286年である。この地域には13の士司がいた。
卓克基士司官寨のある西索村を歩いた。村は静かだったが、村人が集まり焚火をし、大きな鍋で何かを炊いていた。観光客向けのカフェーの玄関がチベット紋様で飾られ趣があった。やはりチベット族はおしゃれで美的感覚が優れている。