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木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)4
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- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)【雅安から木里へ】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)2【長海子1】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)3【長海子2】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)4【木里大寺】
- 木里(muli)王国(ジョセフ・ロックの足跡を訪ねて)5【都魯村、呷洛村】
木里(muli)王国の守護寺、木里大寺を訪ねた。チベット仏教、黄教の寺院で、藏語の正式名は「木里甘丹喜珠曲勒朗巴吉瓦林」。建立は1656年で、“甲肅色拉”神山の麓、海抜2673mにある。弥勒、文殊、観音菩薩像が祀られている。境内には建立当時の木里大寺の遺跡もある。石を積み上げた祭壇、「瑪尼堆」(マニトゥイ)を囲む旗が風になびいていた。マニトゥイは藏語(チベット語)で「朶帮」(ドゥパン)と言い、悪霊や禍を防ぎ追い払う祭壇である。大きな「瑪尼堆」や道端にひっそりと置かれた小さな「瑪尼堆」などいろいろある。
積み上げた石には六文字の真言や文様が刻まれている。風に靡く旗は祈りの文言と共に悪霊を大空の彼方に追いやっているように見える。
ロックは旅の文で「夢の中で山に囲まれたおとぎ話の国、木里に行った。とても美しく平和だ」と語り、また黄金を夢見たとも話している。木里大寺で黄金の像を見たのだろうか。