江門市に近い台山の瑞芬鎮大同河畔にある梅家大院に行った。ここにも開平や赤坎鎮と同じ華僑建築群がある。梅家大院は1931年に在外華僑及び中国にいるその家族により建築された。梅の姓の人々が半分以上を出資し建てられたので梅家大院と言われる。

赤坎は現代風に開発されテーマパークだったが、梅家大院はほとんど手を加えず往時のまま建物が残され素朴な味わいがある。建物群を囲み中庭のような広場があり、108の建物が広場を囲みまるで劇場のようだった。ここは映画のロケ地になり有名になったそうだ。

訪れた時は中庭には物産のテントが張られ賑わっていたが、静かな中秋の名月の夜、月の光に照らされて広場で踊りや歌、静かに音楽が演奏されたなら、どんなにすばらしいかと中庭を歩きながら思った。