広東省といえば広東料理と広東語。広東省の略称は粤、古くは広信之東と呼び、21の市がある。常住人口は1.2億人。広東語は難しい言葉と言われ、香港、珠海、江門などで言葉が変わる。中国では、上海語や広東語は北京人もわからない。

「いらない」は中国語でも日本語と同じ、不要。発音はプヨウだが広東語ではバッヨウ。歌手のテレサテンは、中国では鄧麗君でその中国語の美しい歌声は演歌のテレサテンとは別人。“微風細雨”や“甜蜜々”などの有名な歌があるが、テレサテンは広東語でも多くの歌を歌っている。テレサテンの歌に「忘記他」（彼を忘れる）があるが、中国語では「ワンチータ」、広東語では「モンゲイタ」。難しい広東語と中国語、そして日本語。それに故郷の台湾語。テレサテンの多才さがわかる。

赤坎鎮から少し足を延ばし、隣の市の肇慶にある七星岩風景区に行った。岩山には大きな火山洞窟があり洞窟内を舟で見ることができる。