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浪漫の回廊から褐色の大地へ2

新疆ウィグル自治区

第36回-2

阿拉溝から托克遜へ2

INDEX

  1. 浪漫の回廊から褐色の大地へ【阿拉溝から托克遜へ1】
  2. 浪漫の回廊から褐色の大地へ2【阿拉溝から托克遜へ2】
  3. 浪漫の回廊から褐色の大地へ3【阿拉溝から托克遜へ3】

巴崙台から南疆線(南新疆鉄道)と並行する省道301号を吐魯番(トルファン)に向かった。高原を走る鉄道線路は雄大な眺めだった。朝早く緑の那拉堤(ナラテー)を出発しやっとここまでたどりついた。吐魯番に近づくとともに緑が少なくなるのがよくわかる。途中でアクシデントがあったが結局「人間万事塞翁が馬」か「禍福は糾(あざな)える縄の如し」なのか、人の禍福は定まりがたく、禍が結局は福となりトルファンまでは景勝地の阿拉(アラ)溝を行くことができた。阿拉溝は“天山道”とも呼ぶ玉門関を出て楼蘭、トルファン、托克遜(タクソン)、魚爾(ユル)溝からタクマラカン砂漠に向かうシルクロードの中道にあり、2千年前には辺境の塞人が勢力を誇った地である。1976年、南疆鉄路の建設中に塞人の王妃と見られる深さ7mの墓が発見され、多数の虎紋金牌や金帯が出土した。そのため阿拉溝は“黄金谷”と呼ばれる。塞人は鼻が高く、先の尖った高い帽子を被る。また周辺の鉄器時代の古墳から頭骨も発見された。阿拉溝河や烏拉斯(ウラス)河が流れる阿拉溝の渓谷は長い旅の疲れを癒すとともに、禍福は自身の心にあることを教えてくれた道だった。

旅案内

チベット自治区の道路にはさらに高いところがある。拉薩(ラサ)方面に向かう国道219号を薩嘎(サガ)を過ぎて省道206号を行くと桑木拉達(サムラタ)坂がある。サムラタ坂は舗装道路では世界最高海抜の峠と言われ、海抜5,578mである。海抜5,500mを車で走るには十分に季節と車を選び準備が必要だそうで、準備せずに気軽に来てしまった車はほとんどエンジンが動かなくなるそうである。

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