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清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて3
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1700年代の初め、清朝皇帝の狩場が河北省の北部、内モンゴルに近い圍(ウェイ)場にあった。狩をして圍場から北京に戻る途中、川が流れ果樹が豊かに実り山に囲まれて夏も涼しい承徳を見つけ、そこに山庄が建てられた。それが避暑山庄の由来である。避暑山庄は1703年の康熙帝の時代に建設が始まり、1792年の乾隆帝時代に完成した。敷地面積は564万㎡で世界でも屈指の規模の現存する王家の別荘である。清朝の代々の皇帝は夏の間、北京の紫禁城の暑さを避け、避暑山庄で執務した。
承徳は気候も比較的温暖でリンゴ,杏子、栗、桃、クルミなど美味しい果物が豊富にとれるところである。今でこそ北京から高速道路で2時間ほどで来れるが清の時代はさぞ承徳に来るだけで大変だっただろう。曲がりくねった200㎞ほどの山道を何日かけてたどり着いたのだろうか。その大変さがあっても北京の夏の暑さを逃れる方が優先されたのだろう。避暑山庄の面積は564万平方㎞で、東京千代田区の面積のおよそ半分、山も大きな池もある。