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清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて5

北京、河北省

第27回-5

普楽寺夕景

INDEX

  1. 清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて【北京から河北路を内モンゴルへ】
  2. 清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて2【奇岩の回廊(承徳近郊)】
  3. 清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて3【避暑山庄】
  4. 清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて4【普陀宗乗之廟】
  5. 清朝四大皇帝、康熙帝ゆかりの地を訪ねて5【普楽寺夕景】

避暑山庄の横を武烈河が流れている。その河の対岸の山に清朝時代の1713年~1780年に建てられた「外八廟」と呼ぶ八つの寺院がある。それらの寺院は民族と国家統一を願い建てられたと言われる。その一つの普楽寺に行った。普楽寺は乾隆31年の1766年に建築が始まった漢族仏教様式と西蔵仏教様式の折衷様式で建てられたお寺である。
普楽寺には現存する最大の木製曼荼羅があり、瑠璃硝子の黄色い屋根瓦と塔屋の黄金の宝頂、上下24の柱で構成された円形の特徴ある木造の旭光閣は特徴のある有名な建物である。普楽寺の背後の山には岩峰、磬錘(チンチュイ)峰がある。丘に登り旭光閣の向こうに沈む夕日を待ちながら、磬錘峰公園入り口の係りのおじさんに承徳にまつわるいろんな話を聞かせてもらった。
やがて太陽が沈みかけると空が赤く染まり、旭光閣の屋根が夕陽に照らされる。そして旭光閣と境内の木々が夕陽を背景に美しいシルエットをつくる。清の時代、旭光閣をデザインした人は夕日に浮かぶシルエットまで考えたのだろうか。

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旅案内

普楽寺は新疆の少数民族の布魯特(フルツ)族、哈薩克(カザフ)族により創建された寺で、境内の旭光閣は漢と藏(チベット)様式が結合した立体“曼陀羅”(マンダラ)の変体と言われる。中には観世音菩薩の化身と言われる男女合体の“歓喜佛”と“歓楽佛”が祀られ、天井には直径57mの真言密教の図案の素晴らしい彫刻がある。

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