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祈りの道を行く3
INDEX
- 祈りの道を行く【新都橋の霜の朝】
- 祈りの道を行く2【塔公寺】
- 祈りの道を行く3【塔公草原】
塔公寺の門前でCafeの看板が目にとまった。行ってみるとチリから来た青年が中国人の奥さんとともに民宿とCafeを営んでいた。丁度、チリから兄弟が訪れていた。チリも森や湖のアンデスの豊かな自然に恵まれたところ。イースター島のモアイ象などインカ文明の神秘的な地で、四川省と共通するものがあるのだろうか。塔公草原から西に向かえばチベットに入る。塔公草原のあたりはもう既にチベット文化の地である。コンドルは空への曲のようにケーナの笛の音が奏でるアンデス音楽とヒマラヤ音楽も共通するのだろうか。そう思えば赤いケープやポンチョを身にまとったアンデスの人々とチベットの民族衣装もなんだかよく似ている気もする。そんなことを考えているとなんだかチベット族とインカ帝国を築いた人達が同じ民族に思えて来た。太古、ユーラシア大陸からアラスカに向かい南下して北米、南米大陸に行きついた人たちがインカ帝国を築いたのだろうか。雄大な塔公草原の向こうの雅拉雪山を見ているとなんだかそれがアンデスの山々に思え“コンドルは空へ”の笛の音が聞こえてくるようだった。