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祈りの道を行く2

四川省

第19回-2

塔公寺

INDEX

  1. 祈りの道を行く【新都橋の霜の朝】
  2. 祈りの道を行く2【塔公寺】
  3. 祈りの道を行く3【塔公草原】

新都橋近くの茶馬古道で荷車を引く一人の少女に出会った。少女は西安から荷車を引きながらここまで来て、今日で51日目だわと笑顔で語った。これから何日かけて古からの旅人が馬を引いて歩いた道を荷車を引きチベットまで旅をするのだろうか。その出会いは突然で、自分の心も洗われたような気がする。
四川省からチベットに、四川のお茶を運んだ幾筋もの茶馬古道が続いている。それはまた、チベット仏教に出会うための祈りの道でもある。そして塔公草原も祈りの草原だった。塔公寺と広大な塔公草原、そしてお寺の屋根の向うに聳える雅拉(アラ)雪山の雄大な風景は古代から茶馬古道を行く旅人の心を癒しただろう。仏舎利塔の純白と相輪から見上げた塔公草原の空の青は生涯忘れられない思い出の色となった。御仏に包まれて、そんな思いがした草原だった。
塔公寺には長い転経筒があった。参拝者は“消災祈福”“吉祥如意”を唱えながら転経筒を回しているのだろうか。塔公寺を参拝する人にはチベット拉薩(ラサ)に参拝したと同じ功徳が与えられるという。転経筒の背後の山になびく祈りの“風馬旗”と長い転経筒、丹巴への道は自然豊かな祈りの街道だった。

旅案内

仏塔を見たり、その周囲を回れば福を得られると思う人も多い。しかし仏塔はもとは釈迦の遺骨を安置した仏舎利(ストゥーパ、卒塔婆)で、仏塔は佛身そのものである。そのため“見塔如見佛”(仏を見るごとく仏塔を見よ)と言われる。仏塔には釈迦入滅後に遺骨が8つの仏舎利に分けられたのにちなみ8つの形があると言われる。四川の道はどこまでも続く白亜の仏塔と空の碧の祈りの道である。

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