横道河子からは少し離れているが、牡丹江の鏡泊湖に行ってみた。川も水が凍り、かなりの幅で氷の滝となる風景が見られる。しかし、行ってがっかりした。川の水が落ちる崖一面に網状のロープをはり、そこに水をかけて凍らせていた。流れる水が少なく苦肉の策なのか、それとも毎冬そのようにしているのか。

なんだか中国人と日本人の自然のとらえ方の違いを見せつけられた思いである。中国では大自然の中に人口建造物をつくる風景が多くのところで見られる。人の力の偉大さを誇示するごとく。どうして自然に手を加えないと気が治まらないのか。そんな思いでほんの2～３分で湖を後にした。尤も、そばにいた観光客の女性もうんざりという顔で滝を見ていたが。

それはともかく、氷の滝と同じ公園にあった雪の建造物には驚いた。大きな雪の城、塔、寺など見事に作られていた。哈爾濱（ハルピン）は氷、ここは雪で建物がつくられている。