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白とブルーの神秘
INDEX
- 白とブルーの神秘【白水台1】
- 白とブルーの神秘2【白水台2】
虎飛峡から哈巴雪山を過ぎて行路で一番高い海抜3,700mの峠を越えると炭酸カルシュームの沈殿物が堆積した真っ白い台地にブルーの水をたたえる白水台に着いた。白水台は海抜2,380mで村を見下ろす台地にあった。
訪れる人もほとんどなく静寂の中の純白とブルー、背後に聳える雪山、それはまるでユートピアに迷い込んだようでもあり、小説「失われた地平線」の世界に入っていったような感慨がわく。白水台はそこに暮らす納西(ナシ)族の聖地で、神が残した“仙人遺田”と言い伝えられている。それは中国でも最大の“泉水台地”と言われるように光輝いていた。このような台地は日本では見ることはできない。鍾乳洞の中によく似た石灰石と泉があるが白水台の背後には高い山がある。前面には村と渓谷、草原が拡がる。白水台は雄大な景色の中でひときわ輝き白とブルーの色彩を放って存在している。高台から見下ろす白水台は神に祈りを捧げる舞台のようでもあり、まさに聖なる台地である。虎跳峡からそのままシャングリラに向かう予定を急遽変更し白水台を訪れたが、実は見えない何かに導かれて白水台を訪れたのかも知れない。