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錦秋の阿尓山5
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- 錦秋の阿尓山【海拉尓から阿尓山へ】
- 錦秋の阿尓山2【哈拉哈河】
- 錦秋の阿尓山3【天池】
- 錦秋の阿尓山4【駝峰嶺天池】
- 錦秋の阿尓山5【阿尓山の秋 その1】
- 錦秋の阿尓山6【阿尓山の秋 その2】
森林公園内で火山活動の姿が一番感じられるのは大峡谷と石塘林である。
大峡谷は柴河の源流域で、溶岩がむき出しの荒々しい地形と崖の上のカラマツの紅葉が絵のように美しい。火山爆発でできた断層を溶岩が流れたのだろうか、その断層を長い年月をかけ川の水が侵食して大峡谷がつくられたのだろう。峡谷を歩くと火山が噴火し溶岩が流れたことが実感として伝わる。
石塘林も火山が爆発した時に流れ出た溶岩流が溶岩台地をつくり、そこには多くの小さな湖があり、川が流れている。火口に水が溜まったと思われる小さな火口池もある。今にも噴煙が噴出するのではと思われるような、空洞が地下に続く溶岩堆積の小山も目立つ。その小山にカラマツが真っ青な空に向かい伸びている。
阿尓山森林公園は春には杜鵑(ツツジ)が咲き、秋にはカラ松や白樺の一面の紅葉の森となる。そこには訪れる人、全てを幽寂へと誘う錦秋があった。