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朝日に輝き雲海に浮かぶ岩峰2
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- 朝日に輝き雲海に浮かぶ岩峰【丹霞山1】
- 朝日に輝き雲海に浮かぶ岩峰2【丹霞山2】
- 朝日に輝き雲海に浮かぶ岩峰3【丹霞山3】
広東省は広州や深圳などの大都会の印象が強い。その広東省で広州から鉄道とバスで2~3時間ほどのところにこんなに素晴らしい岩山の風景が見れるとは正直思っていなかった。雲が切れると麓の村と渓流が見えた。それはまるで一服の掛け軸を見ているような感動の風景だった。夜明け前の山は太陽と雲が演じる舞台のようでもあり、刻々と空の色、山の色、雲の色やその姿が変わる。少し明るくなったと思う空もすぐに群青色に変わり、時に夕焼けかと思うような真っ赤な空になったりする。初めて丹霞山を訪れたため、雲と霧が晴れて山の麓はこんな景色だったのかと驚かされる。長老峰の巨大な岩山に登山道がある。登山道を降り始めると雲が切れて丹霞の峰を縫うように流れる錦江が見えて、高い岩壁の隙間から丹霞山の象徴のような円錐形の岩峰が見えている。丹霞山の岩峰は見る角度で違った姿になる。遠くから見れば穏やかでやさしそうに見える岩山も、近くに行けば人を寄せ付けない荒々しい顔をしているに違いない。その逆もありなんだか人間に似て複雑である。岩山を下りながら麓の樹林を歩き、もっと近くで丹霞の山々と語り合いたくなった。