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天空の路を行く2
INDEX
- 天空の路を行く【香格里拉(シャングリラ)への道 虎跳峡と神河橋】
- 天空の路を行く2【香格里拉(シャングリラ)への道 雪と紅葉の峠を越えて】
- 天空の路を行く3【哈巴(ハバ)雪山と玉龍雪山を望む】
雲南省の西北部、西蔵(チベット)自治区と四川省とミャンマーと境界を接する地方を廸慶(ティチン)と呼ぶ。そこには梅里雪山や白馬雪山、哈巴(ハバ)雪山など海抜5千メートルを超える雪峰がいくつもあり、美しい峡谷と草原と森林の地である。廸慶には青藏高原に源を発し、横断((ホントワン)山脈を抜けて雲貴(ユンクイ)高原に流れ込む三つの河、西から順に怒江、欄滄(ランカン)江、金沙江、が流れる。狭い地域を三つの川が流れるため三江併流とも呼ぶ。東を流れる金沙江は長江(揚子江)の上流域の呼び名である。金沙江は香格里(シャングリラ)の近くから麗江に南下し、大きく蛇行して虎跳峡となる。三江併流は中国でも屈指の山岳と峡谷美の地域で、シャングリラまでの行路は虎跳峡や白水台など、長い時間が気にならない変化に富んだ景色を楽しむことができる。高山に雪が積もり山の上から紅葉が麓に向かい続いている。虎跳峡を過ぎいくつも峠を越えた。車につけられた高度計が3,720mを記録している。日本にいると富士山の高さを車で走る経験をすることもないが、やはり中国。3,700mの手前からカウントダウンをしながら峠を越える。