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浪漫の回廊から褐色の大地へ3

新疆ウィグル自治区

第36回-3

阿拉溝から托克遜へ3

INDEX

  1. 浪漫の回廊から褐色の大地へ【阿拉溝から托克遜へ1】
  2. 浪漫の回廊から褐色の大地へ2【阿拉溝から托克遜へ2】
  3. 浪漫の回廊から褐色の大地へ3【阿拉溝から托克遜へ3】

阿拉溝を越えるとタクラマカン砂漠の北、トルファン盆地の庫木塔格(クムタク)砂漠に入り赤茶けた山が続く。短時間で対照的な風景に出会えるのもこの街道の魅力である。古代の旅人もその変貌に戸惑いながらシルクロードを旅したのだろうか。途中の村々の黄色い麦畑と緑の畑の鮮やかなコントラストもすばらしい風景だった。
だがそんな感傷はトルファンの手前の托克遜(タクソン)の街に着くと一変した。夜の10時でも明るい街には想像すらできなかった熱風が吹いていた。まるで真っ赤に燃える炎に顔を近づけたような熱い風だった。翌日の吐魯番の気温は42度、その温度がさわやかにすら感じられる、そんな熱さだった。その中でも街行く人は平然と歩き、日々の暮らしが営まれていた。托克遜の街は人間の強さが実感できる街だった。思えば新疆の大半はタクラマカン砂漠など草木も生えない地である。浄土に来たと浮かれていた私に新疆のほんとうの姿を見せてあげようと自然がしくんでいるようである。トルファンや托克遜で暮らす大半はウィグル族である。街でであったウィグル族の人々は明るく、逞しく厳しい自然の中で日々の生活を営んでいた。

旅案内

中国で最も暑い都市はトルファンと言われる。毎年、35度以上の日が99日、45度以上が28日という。過去最高は1975年7月13日にトルファン飛行場で記録した49.6度だそうである。トルファン人にとり40度は正常のようだ。正に“火炉”都市である。因みに冬場の1月の平均最高気温はマイナス3度。平均最低気温はマイナス10度で、1日の平均気温はマイナス4度である。どうやら托克孫の街で出合った温度は最高気温に近かったのか。トルファンの最低海抜はマイナス154mなので灼熱の大地もうなずける。

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